2012年10月23日火曜日

競馬、期待される裏には・・・

母、姉もGI馬という超良血ルーラーシップが、天皇賞・秋で国内での無冠返上に挑む。今春、香港でGIを初制覇したが、前走の宝塚記念でオルフェーヴルの2着に敗れ、JRA・GIは5戦未勝利。前年覇者や無敗の3歳など強敵揃いだが、王者オルフェ不在の今回は負けられない。いずれくる種牡馬入りの日のためにも、国内の称号をつかんでおきたい。5戦無敗のカレンブラックヒルやダービー2着のフェノーメノなど勢いのある3歳に、前年1、2着のトーセンジョーダンやダークシャドウ…。実力伯仲のメンバーの中で、古馬の代表格として初の国内GIタイトルがかかるのがルーラーシップだ。角居勝彦調教師が意気込みを語った。「種馬としての資質がある馬。国内でもタイトルを獲らせてあげなければいけない」今年4月29日、香港・シャティン競馬場で行われたクイーンエリザベス2世CでGI馬の仲間入り。勢いに乗って臨んだ6月の宝塚記念は出遅れも響き、オルフェーヴルの2着に敗れたが、国内GI5戦目で初の連対だった。戴冠の瞬間は着実に近づいている。母は1997年のこのレースを制し、年度代表馬に輝いたエアグルーヴで、半姉は15日に急死したGI2勝馬アドマイヤグルーヴという一流ファミリー。血統、身体能力は超A級で、あと足りないのはJRA・GIの称号だけだ。宝塚記念以来、約4カ月ぶりの実戦となるが、順調そのものだ。17日の1週前追い切りでは、栗東CWコースで馬なりのままラスト1ハロン12秒1。鋭い動きを披露した。指揮官は「ここにきての変化はないが、このレベルになると“特別(いい状態)”はいらない」と明言。「(凱旋門賞2着の)オルフェーヴルの実力が世界トップレベルなのは明らか。いずれ戦うときのためにも準備をしておかなければ」と続けた。ジャパンC、もしくは有馬記念で訪れる王者との再戦を前に黒星は許されない。その名のとおり真の“支配者”になるためにも、ルーラーシップが秋初戦で貪欲に国内GIを取りに行く。

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